【若者たち2014 第11話(最終話)】弟妹たちの幸せを願って。アサ兄、旅立ちの決断

若者たち2014の第11話(最終話)を見た感想です。
とうとう佐藤家の土地の買い手が見つかってしまいました。そして、旭(妻夫木聡)は、弟妹たちが必死で反対するなか、土地を売ると決めてしまいました。
やっと自分を許せた暁の男泣き
暁(瑛太)は、土地の売却に対して必死で反対をしました。多香子の兄に「3000万円持ってる」と嘘をつき、契約の期日を延ばしてもらったりして、みんなと同じように、家に対する思い入れがあるんだなァと感じました。
だけど実は、自分が犯した罪のせいで、権利書を多香子の兄に渡すことになったため、すごく責任を感じていたみたいです。自分がお金を使ってしまったせいで、アサ兄が大事にしていた家を手放さなければいけなくなった事を、心底悔やんでいました。
いっけんチャランポランなような暁ですが、意外に自責感が強い一面もあるようで、例えば、多香子(長澤まさみ)と一緒に仕事をすることで、亡くなったミズキ(広末涼子)の事を忘れていく自分を責めてしまい、多香子の元から離れていこうとしたこともありました。
今回は、アサ兄が勢いで土地の権利書を渡してしまったのではなく、むしろ、自分の罪悪感をなくすためだとわかり、またしてもアサ兄に心を救われたようです。これで完全にではないかもしれませんが、ようやく自分を許せるようになったのかもしれないですね。
多香子と二人で、また新しい人生を歩み出すように、多香子にプロポーズまでしちゃいました。
結局、3000万円は本当に使いこんでしまったということでよかったのでしょうか。
夢を叶えることを選んだ新城さん
新城さん(吉岡秀隆)は、大学病院を辞め、愛知に戻って友達の病院を手伝うことに決めました。
これまで、新城さんは、佐藤家で起きた様々な問題について、旭に相談されいろんなアドバイスをしてきました。そうやって佐藤家と向き合っていくうちに、夢を見ていたころの自分を思い出したようです。
新城さんの夢は、「患者の心も救える医者になりたい」という事でしたが、佐藤家の兄弟たちの心を救ってきたからこそ、「やっぱり夢を叶えたい」と決心できたのかもしれないですね。
ひかり(満島ひかり)は、新城さんが病院を辞めようとしていた事に気づいていたのかもしれませんね。兄弟たちの中でひかりが一番、(いろんな意味で)新城さんのことを見てきたと思いますし…。
そして、やっと新城さんのギターが聴けましたね。そのギターはどこから出てきたんだ?って感じでしたけどw
香澄の思い切った決断
香澄(橋本愛)は、演劇を続けたいと学校を辞め、さらには旦(野村周平)のことも許すことに決めました。
結局、なぜ旦を騙すようなことをしたのかなどはわからず終いでしたね(苦笑)
陽(柄本佑)は、劇団の仲間を失ってしまいましたが、香澄と二人で頑張っていく感じでしょうか。例え1人でも劇団を続けていく覚悟をしてたっぽいですし、新たに仲間を集めようとはしていませんでした。
陽も香澄も、自分の事をわかってくれる人がいるだけで充分だと思えるようになったのかもしれません。
海より深い佐藤家の愛情物語
若者たち2014は、幼い頃に両親を亡くしてしまった5人兄弟の話です。高校を中退して弟妹たちを養ってきた長男の旭が、自分や弟妹たちが抱える様々な問題を、兄弟たちや恋人、幼い頃からお世話になっていた兄貴分と一緒に悪戦苦闘しながら解決していきました。
問題の中には、根本的な解決にはなってないものもあるような気がしますが、とりあえずは、すべての問題が一件落着しました。
アサ兄の弟妹たちに対する愛情は、まさに親が子どもに愛情をそそぐみたいなものでした。自分の事を後回しにしてでも、弟妹たちの幸せばかりを考えていました。
少々、時代遅れな部分が多いようにも感じましたが、それはずっと父親の背中を見て来て、父親のようになりたいと思っていたからなのかなァと思います。
このご時世、どこにいっても悩ましいことが多いですし、佐藤家の兄弟たちもそうでしたが、悩みを抱えていてもそれを誰にも相談できずにいたり、自分の弱みを他人に見せることができなかったりする人も多いのではないでしょうか。
また、例え誰かに悩みを相談されたとしても、自分が抱えている問題だけで精一杯で人の事まで考える余裕がない、という事も少なくないように思います。
個人的には、結局のところ、親身になってくれる一番の存在は、親兄弟なのかなァと、そして、他人でも親身になって一緒にもがいてくれるような人となら、新しい家族をつくれるのかなァと感じました。
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